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三宅 blog

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2005年 04月 29日

飛ぶ手紙マージナル

飛ぶ手紙マージナル_c0009950_6185110.jpg

優秀なミックスCDは飛ぶ手紙である。

そして町田ロコのカルチャーは凄まじい。
ちゃきちゃきの東京郊外ブロンクスのり。

地域の友達ほぼ全員が小学生からのつながり。

絵のうまいやつがグラフィティかき出したら、
声が強くて喧嘩に強いやつが「俺ラップすっから」って言い出して、
ドラムが上手いと評判の先輩に「俺とバンドやりましょーヨ」って頼み込んだ所からLOOPJUNKTIONって最高のバンドが出て来て、
グラフィックの上手いやつが「ジャケ描いて」って頼まれて、
そもそもそいつらにヒップホップを教えた先輩のDJが今はmarginalっていう激ヤバいDJユニットやってて、そいつらの出すミックスCDがものすげーセンス抜群なんだけど、その3rdに当たるダブのミックスCD<RIVER>ってやつが俺は大好きで、
しかもその低予算なんだけどセンス1発炸裂なジャケットは犬式の次のアルバムを描いてくれたBig!とkanegonのkanegonのほうが手掛けたもので、
とにかく今世紀の大傑作@西東京ダウンタウンなのである。

このあいだの徹頭徹尾でも、500円で売っていたのだが
気付いて買った人はラッキー、気付かなかった人はアンラッキー。

横浜は関内のボデガでイベントもやっている彼等。
そのうちの1人、サガラ君は渋谷のレコ屋STYLUSの名物眼鏡君です。

春徹頭徹尾に続いて、718夏徹頭徹尾でもclub asiaのラウンジをがっちり彩ってもらいます。

marginalは、最高です。

町田は、物騒だから文化的な街です。みんな小さい頃から当たり前にサヴァイブしてきてるから、音や絵にしたたかさと洗練を合わせ持っているのが共通するスタイルです。ストリートカルチャーって、本当はこういうのを指して言うべきなんです。
雑誌に載ってるあれやこれは、全然嘘かもしれません。
町田っていう切り口で、雑誌の特集したら面白いのはずなのだ!

LOOPJUNKTIONが活動を再開するであろう数年後には、町田という文化発信地から面白い都会の野生児たちがどんどん広いフィールドに飛び出していっているに違いない。

ちなみに、次ぎ出る犬式のアルバムジャケも、町田の最強アートコンビBig ! &kanegonがアートワークを全部手掛けてくれて、やつらの世界は奥が深いので、ナイスな照明の下でじっくりと何時間でも眺めていられる逸品なのである。ブックレット全体を通してひとつの曼陀羅のようになっていて、それらが犬式の世界に対する彼等の解釈そのものである点が非常に僕自身としても興味深い。

犬式とLOOPJUNKTIONの出会いを通じて、ここ数年、吉祥寺と町田がどんどん交わり出してる。
地下の水脈のように、あお青しい活力がどろんどろんに酩酊しながら文化を分け合っている。町田には「地中音波」があって、吉祥寺には「徹頭徹尾」がある。
この事自体が、既に立派な歴史になっているしこれからもなっていくだろう。

by dogggystyle | 2005-04-29 06:26


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