2005年 04月 21日
賢治が言った「雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ」って。 今日の東京は雨がさめざめと降りしきっている。 スタジオ帰りに一杯ひっかけてきた。 奥さんには悪いが、ちょいとチーキーあたりで酔っぱらわねえと家に帰る踏ん切りがつかなかったから。 なんか今日はみんな集まってて、チーキーの店長アビーんとこも彼女が妊娠したってんで、誕生日のやつもいたし、俺も2曲ばかし手持ちのCDでSHIGAのDJに飛び入りしたりして。マービン・ポンティアックとアフリカンヘッドチャージかけた。 うちのギターの星太郎とドラムのカッキーも飲んでって。ちょっっとバンドのこととか真面目な話しして。エゾロックも決まったことだし、がんばんねーとならんから。 1時間のうちにテキーラとビールを2杯っつくらい飲んで終電に乗った。 ヘッドフォンでルーリードのトランスフォーマー聴きながら。 風雅が生まれてから、えれー全身に力入ってたことにふと気付いた。 必要以上に疲れちゃって。 考え過ぎて。 芥川竜之介気分で、「将来に対する漠然とした不安」ってやつに襲われて。 死んでしまいそうに気が滅入ってて。 責任に押しつぶされそうになってて。 「今在る貯金が2桁マン円になったらアウトだな」とか。 でも、アーティストなんて生きざま選んだ時点で、そんなの当たり前じゃんか。 そう思って今までだって精一杯自由にやってきたわけで。 たまに酒飲んでだっていい、負けなけらゃ。 ふっと、雨の落ちる寒々しい音すら心地よいリズムに聴こえてきた。 完璧じゃのうても、最後に勝ってりゃいいじゃんか。って、 ひさしぶりにいつもの俺がひょっこり顔を出して、 「頑張れ親父」って肩を叩いてくれた。 雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ って、そういうこったな。 完封勝ちじゃないんだよ、ただ、最後に勝ってりゃいいんさ。 金色のコンバース履いて、変なくらいに意気揚々と家に帰ってきた。 さっきまでビアーーーーーーーーーーだった風雅が、ヒックヒック言いながら奥さんの腕でこっちを見ていた。 酒臭い俺がだっこしたら、5分でまたビアーーーーーーーーーーーーになった。 俺もビアーーーーーーーーーーーーーーーって言い返してやった。 びっくりしたようにこっちを凝視してから、やつはビアーーーーーーーーーを百倍返ししてきやがった。 で、お腹に入る時から一番聴かせてたルーリードおじさんの「TAKE A WALK ON THE WILDSIDE」がかかったら、急に不思議そうな顔をしてキョロキョロした。 俺がデジャブってる時にする表情。 ま、こやつの感性は間違いないなって。 癇癪もちの情緒不安定は、いたしかたない遺伝なわけだから、しゃーーーないか! 明日も頑張るか。
by dogggystyle
| 2005-04-21 02:25
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