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三宅 blog

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2005年 03月 07日

イメージの捏造

僕はロックが大好きだ。
そしてロックが大嫌いだ。

故にパンクだ。

そしてパンクも大嫌いだ。

ならば何なのか?

何ものでもない。

だから、どうしようもなくロックで在り
パンクであると言われる。



「ロックが大嫌い?」
「パンクも?」

そうだ。
なぜならば、ガキの頃にたくさん騙されてきたからだ。

リアルで本音の「生きざま」アートフォーム。
そいつにしか鳴らせない独自の音楽。
だったはずのものが、金が絡んで関係の無い奴が絡んで
すっかり「イメージの捏造」に成り下がった。

危ないフリ、ワルのフリ、ハッタリ、「確信犯」は褒め言葉。
楽屋裏では御挨拶。

ヤー ド−モ レコード会社ノオエラガタ ペコペコ

疑うことも、勘ぐることもまだそんなに必要としなかった10代の頃、
彼等のペルソナと実体を切り分ける事に抵抗を感じた。
そうして、よりリアルな奴を追い求めた。

例えば、ジョ−ストラマ−。
例えば、エディベダ−。
例えば、ニ−ルヤング。
例えば、カートコバーン。
例えば、フェラクティ。
例えば、仮面を脱いだルーリード。
例えば、ボブマーレ−。そしてルーツロックレゲエシーン全体。
例えば、ジョージクリントン。
例えば、80年代アーリ−ヒップホップ。アフリカバンバータ。
例えば、マヌチャオ。
例えば、トドス タス ムエルトス。
例えば、カエタノ ヴェローゾ、ジルベルト ジル。

言った事を本当にやった奴ら。
言ってた事とやってた事が、最少の人間的矛盾の範囲内だった人たち。
つまり、ボブディラン風に言うなら
「法律の外側でクソマジメに生きてた奴ら」。


今、日本でそういう意味で本当にロックなスタンスで
アティテュード(態度)、イデオロギー(考え)、スタンス(立ち位置)
をがっぷりよっつの真っ向から真剣に捉えている本当の芸術家は
一体何処にいるんだ?

ロックをまとった、平凡な人のほうが共感される市場はなんだ?

そういったような意味でも、今さらルーリードやデビッドボウイが犯した
つまり本人たちが認めている、彼等自身を苦しめたところの
「イメージの捏造」とそれを煽る馬鹿な業界の大人たちは
無視していくのが妥当である。

2チャンネルで、世間知らずの表現意欲旺盛だが場を作れない子供たちが
アーティストを勘ぐり捲るのは何故かというと、
大人がたくさん嘘をついて、それが彼等にはバレバレだからだ。
嘘臭いから、真偽が問われるのだ。

好きにしたらいい。
考えも色々で当然だ。

俺は、電波のうえでも、ステージの上でも、家におっても、
俺でしか無い。
人間的矛盾の範疇で、誠実であり、故にロックなんであると自覚する。

by dogggystyle | 2005-03-07 15:37


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